Android Studio 0.5.0がCanary Channel (いわゆる人柱向け)で公開されましたが、0.4.x時とはbuild.gradleのファイルの書き方などが違うので、移行(マイグレーション)の作業が必要です。
特に0.4.2からのアップデートの場合、公式サイトの情報だけでは足りない(気づきにくい)部分があるので、簡易に手順をまとめておきます。
gradle plugin を0.8(0.7)から0.9へ変更
当然ですが、まずはgradle pluginのバージョンを変更します。以下は例です。
buildscript {
repositories {
mavenCentral()
}
dependencies {
classpath 'com.android.tools.build:gradle:0.9.+'
}
}
SDKのアップデートでbuild toolsの19.0.3が出ているのでそれをインストールして、こちらも最新版を参照するようにしましょう(前のバージョンでもしばらく大丈夫じゃないかとは思いますが)。
android {
compileSdkVersion 19 // お好みで
buildToolsVersion "19.0.3"
// ... 以下他の設定
}
公式サイトに移行ガイドが提示されていますが、ポイントは2つです。
- instrumentTestXXX という記述を androidTestXXX に書き換える
- ライブラリプロジェクトの記述を書き換える
src/instrumentTest というフォルダを使用している場合は、そのフォルダ名をandroidTestに変更してください。build.gradleで、instrumentTest.setRoot()で別のフォルダを指定している場合、androidTest.setRoot()に書き換えます。
//instrumentTest.setRoot('tests')
androidTest.setRoot('tests')
上記、以前にEclipseからbuild.gradle ファイルを生成した場合には含まれているはずです。
また、instrumentTestCompile も同様にandroidTestCompileに書き換えます。
ライブラリプロジェクトは変更の必要があればガイドに従ってください。
gradle-wrapper.properties の変更
公式サイトで配布されているAndroid Studio 0.4.2の場合、gradleプラグインの0.7を使用しているはずです。プラグインの0.7ではgradleの1.10は非対応だったので1.9を使っているでしょう。
ラッパーを通じてgradleを使っている場合、ラッパーが取得するgradleのバージョンを1.10に上げる必要があります。
プロジェクトの gradle/wrapper/gradle-wrappper.properties ファイルの以下の部分を書き換えます。
distributionUrl=http\://services.gradle.org/distributions/gradle-1.10-all.zip
以上です。