Android Studio 0.8.0 で Wear プロジェクトのビルド失敗について

問題

新規作成したWearプロジェクトのビルド時に、依存ライブラリが見つからないというエラーが出て失敗します。

見つからないのは以下の2ライブラリです。

  • com.google.android.gms:play-services-wearable:+
  • com.google.android.support:wearable:+

原因

Wear プロジェクトの依存ライブラリがまだ配布されていません (PST 2014年6月26日 18時現在)

Android SDK Manager でSDKを最新に更新し、Android 4.4W のコンポーネントを全部インストールし、サポートライブラリとGogoleのレポジトリも最新に更新した状態でも、sdk/extras 以下に必要なライブラリファイルが配信されていないために発生しています。

解決策

待ちましょう。Android SDK Managerで配信されるコンポーネントが更新されないと解決しないため。

Google I/O 2014でGoogleの人にこの件は伝達し、さらにadt-devというAndroid開発環境に関するGoogle Groupsにも報告を送りました。

adt-dev への報告はモデレータさんがOKしないと出ないと思われるので、念のため issue tracker にも以下で登録しました。

Can’t build Android Wear application project generated by Android Studio 0.8.0

(緩和策について追記: 2014/06/27 00:16 PST)
緩和策は見つかっています。以下のURLからダウンロードしたファイルを所定のディレクトリに置くことです。

https://dl-ssl.google.com/android/repository/google_m2repository_r09.zip

(上記の説明だけで対応出来る人にしか緩和策の実行はおすすめしません。)

これは上記のissueへのコメントに示されたxmlファイルから推察されたURLであり、実際にそのファイルは存在するようです。

ただし、これは正式な方法ではありません。もしかすると同じファイル名で差し替えのファイルが提供され、その後に公式にAndroid SDK Managerからダウンロードが提供されるかもしれません。その場合、SDK Managerからダウンロードできるファイルが改善版であるにも関わらず、同じリビジョンであるためにダウンロードが行われないということが起こる可能性もあります。

リスクを勘案し、元に戻せるようにするなどの対策をした上で使用することをおすすめします。

おまけ: Android Wearについて

Google I/O 2014にて参加者に先行して端末が配布されました。

実際に半日使用してみたところ、スマートフォンを取り出して確認するという行動がかなり減り、いろいろと快適になった感じがします。

ハングアウト(Google+のチャット機能)やTwitterへの返信を、日本語の音声入力で腕時計から簡単に返すというようなことも出来て非常に便利です。

Wearにインストールするアプリ次第でさらにいろいろなことも出来るので、今後が楽しみです。